コラム

続・顧問弁護士契約のススメ3-フリーランス編

顧問弁護士契約のススメ





フリーランス編

目次

1 ケース
2 弁護士がサポートできること
(1)リスクの高い取引先の見極め
(2)違法行為を犯さないためのサポート
(3)次のステップに挑戦するためのサポート
3 顧問弁護士契約をおすすめする理由
(1)顧問弁護士はビジネスパートナー
(2)顧問弁護士だから実現できる迅速性
(3)ちょっとしたことを、気軽に聞ける
4 当事務所の顧問弁護士サービスをおすすめします
(1)戦略法務に注力したサービス
(2)ChatworkとAI活用によって実現したレスポンスの速さ
(3)何よりも「専門性」と「信頼性」を大切に
5 顧問弁護士をお探しの方は

1 ケース

ITフリーランスの佐藤さんは、バナーのデザインや、Webページの制作、ライティングの仕事を、Web制作会社から受託しています。将来的には、フリーランスの仕事で培った知識を活かして、ITフリーランスを養成するオンライン塾を立ち上げたいと考えています。知人が弁護士と顧問契約をしたことを聞いて、佐藤さんも顧問弁護士を探したいと思っています。

ITフリーランスの佐藤さんのケースをもとに、フリーランスの方が、弁護士と顧問契約を結ぶメリットについて、詳しくご紹介したいと思います。

2 弁護士がサポートできること

このケースでは、どのような場面で弁護士がフリーランスの方のビジネスをサポートできるでしょうか。いくつか、例をご紹介します。

(1)リスクの高い取引先の見極め

 フリーランスのお仕事には、様々な法的リスクがあります。特に、成果物の無償の修正対応を何度も求められたり、理不尽な理由で一方的に契約を解除されたり、嫌がらせを受けたりと、取引先からの不当な扱いによって不利益を被るケースは、珍しくありません。

このようなリスクを回避する方法は、いくつかあります。

第1に、取引先から提示された業務委託契約書を吟味して、明らかに不利な条項の押しつけがないかを見極めることです。そのような「押しつけ条項」が提示された業務委託契約書の中で散見される場合、「リスクの高い取引先」であることが疑われます。

第2に、下請法やフリーランス適正化法について理解して、取引先がこれらの法律に違反している事実がないかを見極めることです。これらの法律に違反している場合、「リスクの高い取引先」であることが疑われます。

このように、法律的な知識があれば、「リスクの高い取引先」かどうかを的確に見極めて、リスクを回避することができます。

弁護士の立場からは、業務委託契約書のレビューを承ったり、取引先の対応の適法性についてアドバイスを差し上げたりすることで、「リスクの高い取引先」かどうかを見極めるために重要な指標をお示しすることができます。

(2)違法行為を犯さないためのサポート

フリーランスのお仕事の中では、ご自身がうっかりと違法行為をしてしまうケースが珍しくありません。

例えば、著作権法に絡んだケースでは、(1)生成AIを利用してデザインを制作する中で著作権を侵害してしまうケース、(2)制作したWebデザインを他の案件に転用した結果、取引先から著作権侵害を主張されるケースなどが挙げられます。

悩んだとき、疑問に思ったときに、気軽に弁護士に相談ができる環境があれば、このような違法行為を誤って犯してしまうおそれを回避して、安心、安全なビジネスを実現することができます。

(3)次のステップに挑戦する際のサポート

フリーランスの方が、お仕事の中で培った知識やノウハウを活かして、新たなビジネス・サービスを立ち上げるケースはよくあります。当事務所でスタートアップ支援サービスをご提供する中でも、フリーランス出身の方が次のステップに挑戦するケースは多いです。

佐藤さんの例でいえば、オンライン塾の立ち上げに向けて、会社設立や利用規約の整備など、様々な法的対応が必要です。これらの対応は、弁護士からのスタートアップ支援を受けることで、着実に進めることができます。

日頃からフリーランスのお仕事についてご相談をうかがっている弁護士であれば、スタートアップ支援をスムーズに差し上げることができます。スタートアップ企業に向けた顧問弁護士のサポートについては、以下のコラムをお読みください。

3 顧問弁護士契約をおすすめする理由

次に、スタートアップ企業にとって、法的問題が発生するたびに弁護士を探す(スポット契約)のではなく、顧問弁護士契約を結んでおくことに、どのようなメリットがあるかをご紹介します。

(1)顧問弁護士はビジネスパートナー

スポット契約の場合は、弁護士とのつながりが「断続的」(依頼をしたタイミングだけ)となって、継続的な関係を構築することはできません。他方、顧問弁護士の場合は、日頃からどのような仕事に関わっているか、どのような取引先があるか等の事情を把握し、貴社のことにだれよりも精通したビジネスパートナーとしてのサポートを受けることができます。

例えば、取引先とのトラブルがあったときは、日頃からうかがっている取引先との関係を踏まえて、どのように対応すべきか、的確なアドバイスを差し上げることができます。また、将来的な法人化や新規ビジネスへの挑戦などを考えている方でしたら、準備段階から継続的に、弁護士のアドバイスを受けることができます。

(2)顧問弁護士だから実現できる迅速性

スポット契約の場合、「すぐに弁護士に何か相談したい」と思っても、弁護士探し、問合せから、相談・依頼まで、それなりに期間を要してしまいます。

顧問弁護士の場合は、そのようなニーズにも柔軟に対応して、「明日までに専門家の意見を聴きたい」といったご要望も承ることができます。特に、取引先とのトラブルが発生した場合は、このような迅速な回答を受けられることは、大きな安心材料になります。

(3)ちょっとしたことを、気軽に聞ける

顧問弁護士の大きなメリットは、「ちょっとしたことを、気軽に聞ける」ことです。「このビジネスの話に乗っても、本当にリスクはないのか?」「取引先から言われたことに、違和感がある」といった不意に生まれる疑問は、顧問弁護士だからこそ気軽に聞くことができます。

「困ったときに気軽に相談できる安心感」は、フリーランスの方が1人で不安を抱えずにビジネスに関わるうえで、大切です。

4 当事務所の顧問弁護士サービスをおすすめします

最後に、当事務所の顧問弁護士サービスで、どのようなことにこだわっているかをご紹介します。

(1)戦略法務に注力したサービス

当事務所では、紛争が発生したときの交渉・訴訟対応や、紛争が発生しないための予防法務のほか、「戦略法務」に注力したサービスを展開しています。

「戦略法務」とは、「経営戦略にかかわる法的課題の解決をサポートする法務」のことです。新規ビジネスの展開や、既存ビジネスを成長させるための戦略を、「法律」の視点からサポートいたします。詳細は、以下のコラムをお読みください。

(2)ChatworkとAI活用によって実現したレスポンスの速さ

当事務所では、ビジネスチャット「Chatwork」AIレビューツール「LegalForce」を導入し、徹底した業務効率化を図ることで、「レスポンスの速さ」を実現しました。今後は、生成AIの活用によって、さらに業務効率化を加速させる予定です。

(3)何よりも「専門性」と「信頼性」を大切に

オンライン企業法務サービス「Web Lawyers」では、先進的にオンラインでの全国対応を導入し、高品質な法務サービスを提供してきました。最新情報の収集と研鑽を惜しまず、何よりも「専門性」「信頼性」を大切にしています。

5 顧問弁護士をお探しの方は

顧問弁護士をお探しの方は、ぜひ、当事務所にご相談ください。弁護士から、貴社のご要望をうかがったうえで、「顧問弁護士としてどのようなサポートができるか」「最適な顧問プランはどれか」など、詳しくお話しをいたします。

当事務所の顧問プランは「月1万円(税別)」からです。詳しくは、以下のバナーをクリックしてください。

最近の記事 おすすめ記事

お知らせ

PAGE TOP